寝坊をし、だらだらと朝食を摂り、またベッドに潜る。前日まで二人してそこそこの激務だった。外出もせず揃って怠惰を貪る正午前。せっかくの休みに何もしないのは罪悪感がある。そうぼやくと隣の彼は「悪いことは良いことだ」と枕に顔を埋めたまま言う。何となくわかるような、わからないような。どのみちくたくたでおまけに天気も悪く、彼曰く良いことを享受するしかないのであった。この後の昼食について意見を伺えば、ファストフードのデリバリーを提案された。悪行転じて善行がもう一段重なる。
(題:善悪)
4/27/2024, 2:49:37 AM