私にとって、図書館という本の海は新たな生き甲斐になった。
広くて綺麗だが長い歴史を感じ、かつ新しい感動をもたらし探究心をあおる海。その広さの中に一人乗りのボートで漕ぎ出せば冒険の始まりだ。足がつくかつかないかの浅いところにいるいきものたちの場所はいつも通り。次のいきものに一匹ついてきてもらう。たまに次の一匹が見当たらない時もあるけど、私は出てくるのを待つのも好きだ。海底が急に遠くなった。いつも訪れないゾーンだ。私は好奇の目で海をよく覗き込む。新しいいきものがいた。そっと手に取って見る。新しい世界だった。そうやって時間を気にせず海の冒険を楽しんで、陸に上がり、手続きを終えた。海から出ると急に現実が訪れる。図書館を出て横長のトートバッグの中のたくさんの本を見つめる。この本たちが私のライフラインだ。そしてこれらを読み終わる1週間後には。私はまた、本の海へ。
8/23/2024, 12:00:00 PM