夢のなかで何度か訪れた場所がある。
その場所は、現実の世界でみたことも行ったこともない場所で、なんでわたしはその場所を知っているのか、訪れるのかわからない。
そもそも、今その場所を思い出そうとすると、もやがかかってしまい、具体的にその場所がどんなところかを話すことができない。
それなのに、なぜ何度か訪れたといえるのか。「ここに来たことが何度かある」と思った記憶が、夢から覚めたあとにあるからだ。
現実と夢の境界、つまり”ゆめうつつな状態”のときに、だれかがわたしを呼ぶ声がきこえる。
そして、わたしは夢のなかでその人物に問う。あなたはだれか、と。
その人物の姿は一つだけど、いくつかの魂を宿している。
そして、その人物は過去の住人であり、未来の住人でもある。
いつか、現実で生きていくなかで、その人物がだれか、わかるときが必ず来る。そんな根拠のない確信がある。
それまでは、いつかこの世界であなたに会えることを楽しみにして待つことにする。
今日、また夢の世界であなたと出会うかもしれない。
______誰かしら?_______________________________。
3/2/2025, 3:01:33 PM