宮平和実

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「何もいらない」

 私は、親友とルームシェアをしている。ある時、ルームシェアをしているリビングで仕事での悩み事や人間関係で上手くいかない事が重なり、感情が爆発してたくさん泣いてしまった。私が落ち着くのを君は待ってくれていた。
「落ち着いた?」
「うん。取り乱してごめん」
「いいよ。大丈夫だよ」
少しの沈黙が流れた後に
「私は君がいれば、何もいらないよ」と言って私の頭を撫でた。
その手は優しかった。
「私も。君がいれば、何もいらない」と君の目を見て私は言った。
「うん」
「君はずっと頑張っているから、疲れちゃったんだと思う。ここで一旦休んで、元気になったらまた一緒に色々な事を、お出かけしたりさ、したいなぁ」と私の泣きはらした顔を見て君は言った。
「うん。私も君と色々な事したい」
「うん。君が元気になるまで私は待つよ」
「ありがとう」
「いえいえ」
 その後、私は一旦休んで、少しずつ回復していった。君の言葉があったから、元気になった。今では私と君でお出かけやライブ、旅行に行ったりする事が出来ていて楽しいと感じている。今、日々を過ごせている事に感謝して親友とのルームシェアは続いている。

4/20/2024, 1:05:12 PM