「ねぇ、君はいつから本当のことを言わなくなったの?」
「そんな昔のこと覚えていないよ」
「それも嘘?」
「さて、どうかな」
「みんなあなたのことを嘘つきっていうの」
「僕からすれば、そんなこと言ってる奴らこそが嘘つきだと思うがね」
「どうして?」
「どうしてだと思う?」
「そんなのわからない」
「わからないんじゃない、考えてないだけさ」
「そんなこと!」
「そんなことない?」
「...ある、かも」
「うんうん」
「考えないことは、嘘つきと一緒?」
「さて、どうかな」
「教えてよ」
「そんな義理はないね」
「ケチ」
「それは本当」
「あなたはいつまで嘘をつくの?」
「んー、星が願いを叶えてくれるまで、かな」
「え?」
「小さい頃に星に願ったのさ。この世の全てを教えてくださいって」
「...」
「そしたらいつしか本当のことが言えなくなった。全てを知るまでは、僕は本当のことが言えないのさ」
「それも、嘘、だよね?」
「さて、どうかな」
4/26/2026, 9:39:05 AM