彼に勿忘草を送った。
…彼は喜んで受け取ってくれた。
そう、そうでなければいけない。
彼は喜んでいる。 目に見えるほど明らかに。
私が彼に捧げてきた愛情は全くもって正しいもので有るのだし、
又彼も私のことを心から、それはもう、身が愛情で腐り果ててぐっちゃぐちゃに成ってしまうほどに、
私のことを、思ってくれている。
ねえ、そうでしょう、と彼の方を見やった。
…ほらね、彼は喜んでいる!
きっととっても、とーっても嬉しいのだろう!
勿忘草を一生懸命握り締めて、手が真っ白に成ってしまうほどに。
可愛い、可愛いねえ。
そんなに私のことを思ってくれているのね!
ならば私もその愛情に応えてあげなきゃ!
此れからも君の側に近寄るゴミ虫どもは、
私が一匹ずつ丁寧にプチリプチリと確実に潰していってあげる。
君の意見にそぐわない物は、
私が君の視界に映らないように影でぐちゅりぐちゅりときっちり殺して、跡形も無いようにしてあげる。
ね、だからさ!
此れからも愛しあっていこう!
全ては君と私、二人だけの儚く脆い、けれども強固な愛情で結ばれ守られた鳥籠を覆い隠すために!
2/2/2023, 3:00:22 PM