鳥のように
長い嘴を壺の中に入れてスープを飲み終えた鶴が、壺に苦戦してスープを飲めない狐に言う。
「あれ、キツネ君、飲まないのかい? じゃあ僕が君の分まで飲んであげよう」
そう言って鶴は美味しそうに壺の中のスープを平らげてしまう。
狐はかつて鶴に自分が同じようなことをして困らせ傷つけたことを思い出した。そして深く反省し、それから狐は誰かにいたずらするのをやめたとさ。
イソップ寓話で狐はたいていずる賢くいたずら好き。
鳥は種類によって差があるが、この話で言えばやられたらやり返す精神の持ち主だ。
鳥は本能的に賢いと言われている。鳩は餌を落とす人がたくさんいる場所に群がるし、烏は一度された悪行を忘れない。鶴もやられたらやり返すが、恩も忘れず返しに来る。鶏は──あまり賢いという印象はないが、その卵は価格が高騰すると困る人が世界中にいる。
尚且つ鳥類の殆どが動物界で唯一空を飛べる生き物。
…鳥って案外属性持ち過ぎなんじゃないだろうか。いわゆるチートスキルみたいな。
いいなあ。こんなスキルがあったら今頃どこかで機織りやら動物の更生やらしてるかもしれないのに。
8/21/2024, 11:09:17 AM