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「灯火を囲んで」

 パチパチと音を立てて小さな炎が明るさと暖かさを周りに与える。
 「どう?少しは気分転換になった?」
 横に座る君が静かに私に尋ねる。その穏やかな表情に、君の優しさが全部詰まっている気がして、思わず私の頬も緩んだ。
 「うん。火を見てると、気持ちが落ち着く。ありがとう。」
 私の言葉に安心したように君は笑った。
 赤く光る炎も、私の心を癒してくれるけれど、きっと私1人じゃ寂しさが募るだけだろう。
 
 君が一緒に火を囲んで笑ってくれるから、私はまた頑張れるのだ。

11/8/2025, 2:04:10 AM