糸を紡ぐ。からからと、くるくると、見えない糸が紡がれる。手を止めて、紡いだ糸の先を見た。宙に揺れる見えない糸は、次第に色づき、先を誰かの右手に巻き付け繋いだ。目を凝らす。遠く見える誰かが繋がれた手に視線を向ける、こちらを振り向いた。思わず息を呑む。紡いだ糸が繋ぐ先は、自分自身だった。
11/28/2025, 9:44:42 AM