オトネコ白玉

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「読まずの手紙」
いつかのお前の命日に読もうと思って
手紙をしたためた
改めて、お前との日々を思い起こしたからか
なかなかに、なかなかな
文面になった
さぁ読もうか
いや、まだ早い、と出し渋るうちに
手紙は波にさらわれていった

それから幾星霜
見知らぬ土地と
見知らぬ河原に
立ち
お前が対岸で手を降っている
渡ろうとした矢先
見ると、水面に何か浮かんでいる
あぁ、思い出した
これは
いつかのお前の命日に読むはずで
封を切るものかと決めた
手紙

お題:波にさらわれた手紙

※難しかったぁぁぁああ!!!!!

8/2/2025, 12:01:03 PM