思いつきなんちゃって小話

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【君と出会ってから…私は】

今日も今日とて天気が良い。

陽の当たるリビングには、愛する君が寝転がっている。
本当に気持ちよさそうに寝るもんだな。
そんなこと思いながら、頭を撫でた。
しかし、反応はない、真昼間に爆睡中らしい。

よくある事だが、構ってくれないのが少しだけ悲しかったりするんだぞ。

「まあ、構ってくれないなら掃除でもしようかな。」
なんて独り言を言いながら重い腰をあげた。

もちろん君はぐっすりと寝て起きようともしない。

「まったく。出会った頃は、昼寝どころか睡眠不足でやつれてたっていうのになぁ…」

掃除機をかけ始めるとようやく君は、ムクリと起きる。

「あ、起こしちゃった?おはよ。」

そう声をかけると、「にゃぁ〜」と返事をする君。

すんごく迷惑そうな顔。全く、どこで覚えたんだか…。
まあ、関係ないから掃除機は止めないけれど。

掃除機が余程嫌いなのか、ものすごい勢いで飛びかかった君の姿を見て、2年前家の近くでボロボロになってた君を見つけた時を思い出す。

今の姿からじゃ考えられないな笑

「僕も、あの時は君と同じくらい心がボロボロで今みたいにニコニコ笑うなんて無理だったんだぞ?
けど、僕よりもっとボロボロなやつを見て僕も頑張ろう!ってなったんだぞ〜知ってたか?」

「にゃぁ。」

「そうかそうか」


君と出会ってから僕は、人間らしくなれたんだ。
そんなこと思っていたら、僕の考えがわかるのか愛する君が擦り寄ってきた。

なんだ?私もってか?笑


そうだな。僕達2人ともいい風に代わったよな。
まあ、これからもゆっくりまったり生きてこうよ。

5/5/2023, 2:42:11 PM