anago.

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目が覚めるまで、傍にいてほしい。
あわよくば、僕を抱きしめて、もう二度と離さないと誓って。
また一緒に出掛けたい。
歩けるようになったら、馬と触れ合いたい。
近くまで行った時に、体調崩しちゃったからリベンジね。
一緒に乗ってくれるかな?
ふふ、話したいことが沢山あるんだ。
皮肉にも、この口は動いてくれやしない。

生まれた時から、人生が定められていた。
長く生きれないことがわかりきっていた。
君に出会うまでは。

白色のキャンバスに紫色を勢いよく塗り
「どうだ、汚してやったぞ。」
と不敵に笑う顔があまりにも眩しくて。
その瞬間に、心が動いた気がしたんだ。

気付けば、白色のキャンバスではなく、他の色が混じった美しいキャンバスになっていた。
振り返りはしない。
どこにいくにしても、このキャンバスだけは持っていく。

さようなら、愛しい人。

それでも、僕は君の中で生き続けるよ。

8/4/2024, 1:57:45 AM