理想郷「我々は、この現代に真の理想郷実現のために、日々精進しております!そんな我々のために、どうかどうかあなた様の浄財をご寄付ください!」駅前で声を枯らしてこう主張する彼。我々、という割にいつも1人だ。人々はそんな彼の脇を見向きもしないですり抜けていく。彼の考える理想郷。人々は美しくたおやかで、争い事や醜い嫉妬も知らず、動物や植物とも助け合って暮らしている。彼はこう呼ばれている。理想狂、と。
11/1/2023, 2:09:00 AM