瑞葵

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私の親友が夫婦になりました。

とてもめでたいことです。

新郎と新婦と私の3人は親友でした。

カエデはいつも言ってました。

「ずっと三人でいよう!」

私の気持ちも知らずにいつも楽しそうで。

そしてカエデが選んだのはアカネでした。
私の儚い恋心は、伝わる前に死んでしまったのです。

そこから月日が経ち、今日を迎えました。
死んだ恋心は全く消える気配がなく、いつもと違うカエデを見て、燃え盛るように熱くなっています。

この三人の関係が今日で終わってしまう。
そうなったらやっと。
やっとこの気持ちに区切りがつくと思っています。
ただの自己満足なのかもしれないけれど。

私はアカネに手紙を渡しました。
一種の呪いです。


「結婚おめでとう。
 物心ついてから今まで隠してたことがあります。
 私は楓のことが好きです。
 ずっと男でありたかった。
 そうしたら楓は私を選んでいたかもしれないから。
 でも、そうだったとしてもきっと明音を選んでたよね。
 私を親友だと言ってくれたことにとても感謝してます。
 いままでありがとう。お幸せに。」


恋だけじゃなくて、幼馴染としての思い出もたくさんあるから、お別れは苦しいけど、私の中でけじめをつけなければ。



さようなら。ふたりとも幸せにね。




_夫婦_

11/22/2022, 4:48:54 PM