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「月夜」


こんな月夜の日には、貴方の事を思い出す、

2人で並んで自転車を押しながら下校したあの日。
月に照らされたお花見。
張り切って浴衣を着て行った夏祭り。
遅くまで学校に残って、2人で最後の仕上げをした文化祭準備。
積もった雪に月明かりが反射して、薄っすら明るかった雪道。

貴方と2人で過ごした時間は、ありきたりでどこにでもある様な物だったけど。
でも、私にとってはかけがえのない時間で、この上ない幸せな時間だった。

あれから何年もの時が過ぎ、何だか酸いも甘いも噛み分けてしまって、あの頃の甘酸っぱさは思い出になってしまったけど。
それでも、あの頃の貴方を大好きだった気持ちは忘れていない。

あの頃の様に、不器用な純粋さや真っ直ぐさは無くなったかもしれないけど。
でも、その分大人になって私を包んでくれて、誰も代わりになれない程に大切な人になった貴方が、今でも横に居てくれるから。

ずっと変わらずに、ううん、あの頃よりもっと大好きだよ。
この先も、月夜の日も雨の日も雪の日も。
ずっと一緒に過ごして、幸せで居ようね。

3/7/2026, 12:05:13 PM