誇らしさ
今日、100年続く山奥の小学校が卒業式という形で幕を閉じる。最盛期には、50人ちかくの子供たちが学校に通っていたが、今は、本日卒業式を迎える彼女ただ1人となっている。
卒業式が終われば閉校となることか決まっている小学校に彼女は誇らしさを感じていた。
3年生までは上級生がいたが、同級生はずっといない。それでも、担任の先生と二人三脚で勉強に学校行事にと取り組んてきた6年間。中学からは麓の学校となるため人が増え、同級生、友達も増える楽しみがある。けれど、勉強でも運動ても誰とも競ったことがなく自分の実力がどの程度なのか分からない。もしかしたら勉強はみんなについていけず落ちこぼれになってしまうかもしれない。ずっと、ずっと不安だった。
ても卒業式の日、小学校の校長先生から言われた言葉は忘れられない。
「あなたは1人ではありません。ご両親、地域のみなさん、先生がた。みんなさんがいろいろことを教えてくれました。支えてくれました。この学校て学んだ誇らしさを胸に持って羽ばたいて行って下さい。」
あの山奥の小学校を卒業してから6年。
9月からはハーバード大学への進学が決まり、私はアメリカに向かう飛行機の中にいる。
アメリカに行けばより多くの人や人種に出会い、レベルの高い能力が求められる。
それでも、山奥の故郷で学んだ小学校が私の誇りだ。
8/17/2024, 3:47:57 AM