橙色

Open App

「ブランコ」

 帰り道にある小さな公園の寂れたブランコ。
 公園の遊具の中でも1番人気であっただろうに、その面影は今はなく、風に揺られて小さく鳴いている。その姿がなぜだか私自身と重なりそっと腰掛けた。
 ブランコなんて何年ぶりだろうか。こうして揺られていると、何も知らない無邪気で輝いていた頃の私がはっきりと浮かんだ。あの時のような輝きは今はない。けれど、忘れないようにしたい。
 寂れたブランコは過去の大切なものを私に思い出させてくれた。

2/1/2026, 2:34:30 PM