穢れのない無垢の瞳を覗いたとき私ははっとした。澄んだ眼差し、己の底まで見透かされている。こわくて、ぞわぞわ、ひりひりする。しまい込んだ宝箱まで捧げてしまいそうなそんなあなたの横暴なまでの無垢が私は嫌いで、それでも目を逸らせなかった。/ 無垢 貴方にちからがあるならば、どこまでも向こうへ駆けゆく羽と藍色の瞳。真白に身を包んだ姿はぴったり。ぽかぽかと世を照らす光と冴え渡る感覚の刃。貴方に追い詰められたのは、私もおなじ。
5/31/2024, 3:20:09 PM