あなたと一緒にご飯を食べに行きたい。
あなたと一緒にお花畑に行きたい。
あなたと一緒に楽しくお喋りをしたい。
あなたの隣に居たい。
そんな未来があると思ってた?
今、あなたの隣には、美人で素敵な女性がいて、私の隣には、小汚いおっさんがいる。
きっと、あいつは早くして結婚でもするんだろう。
じゃあ、私は?
ネットで自分を売りに出して、おっさんと体を重ねて、金を稼いで。
毎日毎日、偽りの私を提供している。
嗚呼、あなたみたいな美しくて楽しい人生は私にはやってこないのだろうか。
そんなこと願ったって無駄なのは分かっている。
「…あ、そろそろ行かないと」
私は今日も、夜のネオン街へと消えていく。
『夢と現実』
12/4/2022, 2:03:48 PM