神埜

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#私の当たり前

私にとって、誰かに暴言を吐かれることは当たり前。
幼い頃からそうだった。

親兄弟に友達もどき、先生に先輩、後輩。

毎日毎日心無い言葉を投げつけられて悲しかった、苦しかった、辛かった。

そして私は自分の心を守るために、心を動かさなくなった。

何を言われても無表情。そうしたらもっと心無い言葉を吐かれたけれど、私は何も感じない。

感じない、はずだった。
貴方に出逢うまでは。

貴方が私の心を溶かしたから、溶かしてしまったから、また私は心が動くようになった。

それと同時に心の柔らかいところに、暴言という矢が何本も突き刺さってくる。

だけど、貴方がそんな矢を抜いて、手当をしてくれるから、また笑えるようになったの。

心無い言葉は今でも嫌い。痛くて痛くて堪らない。

だけど貴方が横に居てくれるなら、そんな痛みにも耐えられる。
だから、私から離れて行かないでね。

そう言った彼女の瞳は暗く淀んでいた。

7/9/2023, 3:23:00 PM