NoName

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「ねぇ、ろんか、来世も逢おうね」
 
「夢……」 
何でも俺は泣いてんだ…?
最近はこの夢しか見ない
誰かも分からない
けど大切な人のような気がする
俺の、大切な


「ろんか最近ぽけっとしてるよな」
「分かるー」
「眠いんだよ、」
「眠かったら寝てるじゃん」
「……」

誰だ
あの人は
俺の何なんだ?

そんなこと考えて歩いてたら

「わふっ、」
図体デカ…
「っ、すみません」
「あ?、…」

その時
俺は
思い出した
前世の記憶を 

呪い
大切な人


「ろんか…?」
「…五条、さ」
この人は俺の大切な人だった
だって
願いが叶うとは夢にもほどが無かったから

「ろんか、っ!」
「っうぅ、ごじょ、さ」

何故か涙が溢れてくる
この感情は何なのだろう
嬉しくて切なくて悲しい

アンタの
五条さんの胸の中でいっぱい泣いた

「よかった、前世の言った通りだったね、」
「俺、ずっとアンタのこと忘れてました、呪霊のことも」
「そっか、ろんかロングなんだね」
「そうですけど、前のほうが良かったですか?」
「何でも似合うよ」
「それに、聞いてください」
「んー?」
「釘崎も虎杖も恵もちゃんと居るんです」
「そっかぁ、皆は元気してる?」
「相変わらずです」
「そ、ねぇ、連絡先交換しとこ」
「そうですね、」

「ろんか、」
「はい、?」
「ちゅ、結婚しようね♡」
「っは、はぁー?!」

この日に逢った日は
前世で最期に逢った日はだった
これもなにかの奇跡なのかもしれない
良かった

幸せそう

6/26/2023, 2:09:59 PM