自鳴琴

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あまりの暑さに木陰の下で疲れた足を休める。

風に靡く緑葉がそよそよと静かに揺れていた。

手に触れる柔らかな雑草達が
それに応えるようにざわざわと騒ぎ始めた。

やがて握り締めた土にも体温が伝わる。

陽射しも一段と強くなり、
日陰をくぐっているにも関わらず
体の至る所から滝のように汗が流れ出る。


さぁ、休んでいる暇はないぞ。


『揺れる木陰』

7/17/2025, 3:28:01 PM