【涙の理由】
人それぞれ沢山の理由があるだろう
ワタシの場合はどうか?
長らく泣くことが出来なかった
そうだな…恐らく
34年封印していた
泣くことは…
恥だと言われたからだけじゃない
唯一心を許せた祖父が亡くなってから
ワタシの涙は枯れた
どんなに辛くても
踏ん張らなければ
ここまで生きてはこられなかった
泣いている暇すらなかった
だけどある人に出逢って
涙は溢れることを知った
押さえ込んでいたワタシの人生そのもの
その人の前では
全部が溢れ出す
悲しい、辛い
それだけじゃない
嬉しい、楽しい
それさえも
涙が溢れる
恥ずかしいと思った
弱くなっていくのが怖かった
でも
自分の正直な気持ちに
沢山気がつくようになった
その人は
ワタシを絶対に否定しない
それだけで寧ろ、涙が溢れる
そんな人が
祖父が亡くなったあの日以来
ワタシにはいなかったんだ
全てが嘘で埋め尽くされ
どれが本当の自分かさえわからない
他人一人ひとりの最善の人
それを演じきる
その繰り返しだった
だからね
その人と出逢ってから
ワタシは私を取り戻した気がしている
どんな理由で泣き喚こうが
その人は
「大丈夫!いなくならない!」って
言うんだ
これが私の【涙の理由】
安心出来ること
それがワタシの人生には欠けていた
でも今
ワタシは初めて
自分を好きかもって想えるんだ
好きなことを好きって
嫌いなものを嫌いって言うことが出来る
それがこんなにも素晴らしいって事
その人に逢うまで知らなかったんだ
封印してた涙が少しずつ
その人の前では溢れる
自己が溢れて良いこともあるけど
悪いことも増えた
けど、嘘で固めた人生は
幸せではなかった
誰にとっても良い人って
言われてもちっとも
嬉しくはなかった
その理由がやっとわかった
「大丈夫!いなくならないよ!」
この言葉をずっと待ってたんだ
丁度、祖父が亡くなった頃
産まれたのがその人だ
祖父がいずれ出逢うように
導いてくれたのだろう
ワタシが私に戻れるように…
10/10/2024, 12:01:36 PM