朝早く起きて、眠たい目をこすりながら
顔を洗い軽めの朝食を食べる
メイクして身支度を整えて、仕上げに鏡に映る自分に
気合いを入れるためのとびっきりの笑顔
狭くてむさ苦しい満員電車に揺られながら出社
まったく、子供じゃないんだから不機嫌を人にぶつけるんじゃないわよ、なんて思いながらも
ネチネチ嫌味ばかりの上司に、ぺこぺこ頭を下げながら業務をこなす
おしゃべり好きな同僚とランチしながら、社内のどうでもいい噂話に肯定も否定もせずニコニコしながら相槌をうつ
この子、そうやって私のことも影でコソコソ言ってるんだろうな
午後からも、時計を気にしながらパソコンにかじりついてやっと業務終了させた
仕事ができない上に、プライドだけはやけに高い後輩くんのフォローをしたからいつも以上に疲れた
クタクタになりながら、夕食のメニュー考えるけど
もうそんな気力も体力もないから今日も、コンビニ弁当でいいや
6畳にも満たないこの自宅の一室が、私の唯一の
安心できる場所で、素の自分でいられる無二の居場所
心を許せる友達も、心底愛せる恋人も、信頼できる家族もいないそんな寂しいアラサー女の地味なサンクチュアリ
だけど、そんな日々を淡々と生きて自分のやるべき事をやってるんだから頑張った私を労いたい
一日を乗り切った私にお疲れさまをこめてビールを一杯
はぁ、今日もしんどかった
「束の間の休息」
10/9/2024, 10:17:22 AM