生きる意味を考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えていた。
生まれちゃったもんなぁ。仕方ないよなぁ。
でもなぁ、天寿を全うするまで生きていくのに、 この先の人生あまりにも長すぎるよなぁ…。
とブランコを漕ぎながらぼんやりと星空を見上げた。
やっぱり公共の場じゃまずいかなぁ…と右手の縄を
握りしめながら、そこら辺の木に視線を移した。
すると、公園の入り口辺りでドサッという音が聞こえ振り返ってみると、女子高生らしき子が不自然に地面に伏せていた。どうやら転んだらしい。手を貸した方がいいかという心配より先に、女子高生のスカートが捲れているのを認識してしまい、動くことができなかった。
すぐさま立ち上がった女子高生は、恥ずかしそうに周りをキョロキョロと見渡し、こちらの存在に気づくと顔を真っ赤にして走っていった。
女子高生の足音が遠のくのを耳に、1人深呼吸をした。
うん、こういう事があるから生きているんだな。不純な動機ほど、物事の成長や継続に欠かせないもんな。
よし、明日も頑張ろう。
とブランコから腰を上げ、再び星空を見上げながら、これから先、さっきみたいなことがどれだけ起こるだろうかと縄をポケットに突っ込み、帰宅路についた。
4/27/2024, 1:11:45 PM