kana

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#なにげないふり
彼のことなんて考えたことない。
けど、彼は近寄ってくる。
なぜか、彼の近くにいると鼓動が早くなる。
そんな日々が続いたある日のことだった。
彼が消えた。
いや、この世からといった方が正しいだろう。
私は、考えた。
なぜ、彼が消えたのか。
それは、明白だ。
奴の仕業、どう考えてもな。
ロクデナシ、皆からそう呼ばれるあいつ。
彼と、よく喧嘩をしてたバカだ。
私は、あいつのもとへいった。
アイツが、彼を殺した方法で。
首締めで、彼は殺されたんだ、私もやり帰してやる。
そして、私は奴を殺した。
私も、母のように私も彼の後を追った。
雲を越え星となった私たちのあるべき場所へ。
そこで、母が父と楽しそうに歩いていた。

3/30/2023, 2:57:14 PM