何してる?
会いたいな、君に。
私は勉強してるよ。
期末テストが明日だから。きっと君も勉強してるかな?
君のこと時々思い出しながら期末の範囲を必死に頭に詰め込んでる。
単語を詰め込んで詰め込んで頭がおかしくなりそう。
そうして少し辛くなったら、君と会っていたときのことを思い出すんだ。
硬直して固くなった心が少し溶けるような、柔らかい優しい感覚になる。
そうしたら君に会いたくて
何してるのか気になって
勉強の続きをしたいからそれどころじゃないのに
理性で制しても感情が言うことを聞かない。
何してるのかな、私のこと、考えてくれてるのかな。
思わず携帯を持ち上げると、ブブッと携帯がメールの着信を告げた。
「先輩、今勉強中ですか?僕は期末テストの勉強しています。少しだけ先輩の声を聞きたくて・・・電話してもいいですか?」
私は即座に電話ロックを解除して、彼に電話をかける。
「先輩、ごめんなさい、試験勉強なのに」
「ううん、いいよ。私も君と話したかったから」
萎縮する彼氏に私は優しく返事する。
「電話してくれてありがとう。何でかな。会えないとすぐ君に会いたくなる。だけどもう、声聞けたからがんばれる気がするよ」
「先輩・・・僕も先輩の声聞けて、元気が出ました。あと少し、頑張りましょうね。明日は一緒に帰りましょう」
帰りの約束を提案されて嬉しくなって口角が上がる。
「うん、一緒に帰ろう。じゃあ、まだ勉強残ってるからまた明日ね」
私はまだ山積みの問題集を見て、そう言った。でも、本当はずっと話していたい・・・。
「分かりました、応援してますね。おやすみなさい。好きです、先輩」
不意に好きと言われて、ドクッと、鼓動が跳ねる。
「わ、わたし・・・も・・・」
挙動不審に返答すると、彼がクスッと笑った。
「じゃあ、おやすみなさい、先輩」
「おやすみなさい」
電話が終わってから、彼との会話を反芻する私。
よーし、エネルギーも補充されたし、また、頑張ろう。
私は山積みの問題集の山から一冊本を取り出すと、気合を入れるためにコーヒーを一口飲んでから、再び問題を解き始めたのだった。
2/26/2024, 4:41:20 PM