月風穂

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【そっと】

蘇っと
蘇とはソ連の漢字表記である。
そこで今日は私とソ連について語ろう。

初めての出会いは小学6年生。
歴史の授業で突如現れた存在に私は興味を示さなかった。馴染みのない国に戸惑ったが、ロシアの系列という認識で納得した。
中学、高校でも同じく歴史の授業で出てきた。
スタリーンという名前と世界初の社会主義国家として、少しはまともな情報が入ってきたが、私はまだ心惹かれなかった。
私にとってソ連は当時、そこら辺にいるその他大勢と一緒だったのだ。

大学になると事態は一変する。
私は映画にはまり、ある国の作品群の沼にはまっていく。それがソ連の作品であった。
杜撰な社会主義構造と独裁国家。理想とは裏腹に国民は疲弊していた。
芸術家も同様で、ソ連の映画監督たちは国の検閲により作品の自由を奪われた。
彼らがとった行動は、作品の高度芸術化及び難解構造である。
ソ連当局への怒りは作品に込められ、難解さを伴うことで遠巻きに政府を批判していた。
そして国外へ逃亡し、海外で作品を作り続けた。
そうでないと生きていけなかったからだ。

もっと語りたいことは多いが、近年ウクライナ戦争によって語りすぎると身が危ういように思えてならないのでここらで止めておこう。
別に政治的立場を語りたいめんどくさい人間ではないからである。

ひとつかわいいところだけ。
文字がかわいい。
ё、ε、Ψとかめちゃくちゃかわいいではないか。
そういうとこがツンデレっぽくて好きなのだ。

1/14/2025, 12:09:53 PM