「へんなのー」
脳内に響き渡るのは、まだ声変わりをする前の高い声だ。
小学生の頃の支援学級の友達に投げた言葉は許される言葉ではない。僕が間違えてしまったのだと気づいたのは、その日の夕食時に親に話した時だった。
“変”という言葉は、人に使うべきではない。僕にとって悪気のない笑い事の話でも、本人は一体どう思っているのだろう。
誰にも言えないこと、どこにも書けないこと、は存在する。人間誰しも、一つは持っていて当然。
親友にも恋人にも言えないことはあっていい。言えない自分を否定しなくていい。
そう分かっているのに、自己問答を繰り返して自分を否定し続けることで、僕は贖罪をするしかなかった。
/どこにも書けないこと
2/8/2026, 12:23:51 AM