付き合って、別れて、1人になった。
1人は気楽だ。相手のことを思う必要はないし、気にかけることもない。
だけど、ふと寂しくなる。
その寂しさを紛らわすように、私は引き出しを開けた。そこに詰まっている思い出を眺めようとしたとき、何も無いことに気がつく。
「あぁ……そっか」
捨ててしまったんだ。もうどうでもよくなって、感情のままにゴミ箱にぶち込んだんだった。ゴミ出しの日はとっくに過ぎてるし、今頃燃やされているんだろうか。
「まあ、いっか」
どうでもよくなって、引き出しを閉じた。
2025/02/19
手紙の行方
2/18/2025, 9:29:40 PM