Nonamae

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「んじゃ!また放課後校門であおー」
と手を振って去っていく私の友達。親友と言ってもいいのかな。
「うん、また」
と脇腹の位置で小降りに手を振って返す私。性格が真反対なのに友達として付き合ってくれている彼女は本当に優しい。また放課後も彼女と話せるかと思うと心が踊る。子供みたいにわくわくする。なんでこんなにわくわくするんだろう?
答えはすぐ出た。彼女のおかげだからだ。
そうして私は教室に戻る。教室の扉を開けて──

ぱち。
目が覚めた。おはよう、なんて言う相手も言ってくれる相手もいない。なんて悲しい現実。こんな現実捨ててすぐにまた夢の中へ戻りたい。幸せだったな、夢の中は。どうして夢は必ず覚めるんだろう。誰が決めたんだ。決めた奴に出会ったらどうしてやろうかと考えながら今日も一日が始まった。ゴミみたいな一日が。人類滅べばいいのに。なんで滅ばないんだ。どうせAIに支配される世の中が来るんだから早めに滅べ人類よ。滅ばないんだったら私に可愛くて優しい友達を下さい神様。自分で作れとか言わないでください。
クリスマスにも誕生日にも友達くれないとかどうかしてます神様。
ああ、今日こそ可愛くて優しい天使のような友達が出来ますように。

『友達』

10/25/2023, 1:06:12 PM