ぼんやりと彼女と一緒にいると、彼女がとても綺麗で目が離せない時がある。
色素の薄い髪色が光を透き通らせる。
ふとした瞬間に見せる笑顔を見ていると、いつだって胸がときめくんだ。
「どうしましたか?」
無垢な笑顔が俺を捕えた。俺は手を伸ばして彼女の頬に手を添える。
「好きだよ」
それだけ伝えると、徐々に彼女の頬が紅くなって俺から視線を逸らした。あわあわと慌てていたけれど、一息ついてから俺を見つめ直して笑顔をくれた。
「私も……です」
おわり
三四六、ふとした瞬間
4/27/2025, 1:57:02 PM