あんたが俺にくれるものは、きっと優しさだけなのだ。
みっともない恋をしている俺を哀れんで、優しさだけで包み込んでくれている。
あんたのその目に映るのが、俺では無いことを誰よりも俺が知っている。その優しさにつけ込む俺も大概だけれど、それより何より、優しさを振り撒きながら周り全てを魅了するあんたも質が悪いと思うぜ。
はっきりそう言ってやると。
「そう思ってる限り進みもしなけりゃ終わりもしないよ」
あんたはちょっとだけ寂しそうな顔をした。
END
「優しさだけで、きっと」
5/2/2026, 9:49:18 PM