SAKU

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この間近所の奥さんが、雑木林で栗拾いしてくれて、頂いた栗をさっき茹でてみた。
ホクホクの栗はほんのり甘かった。

最近の野菜も果物も、何でも甘さ増し増しで、それは不自然なことなのに気づく人はあまりにも少ない。砂糖を足す、っていうのはあまりにも不自然過ぎる。

本来の甘みは、口に入れて咀嚼しているうちに甘みを感じる、その程度のもの。

(スポーツ飲料の甘さは、もう論外。身体で作ることが出来ない栄養素なら身体に入れない方が絶対にいい)



ホクホクの栗の香りは、呼吸とともに鼻から抜けて台所に広がった。鍋から上がった湯気と一緒になって、またそれを吸い込んだ。

鼻から空気や香りを吸い込む、というけれど、本当はそれだけじゃない。そこらに浮遊しているご先祖様や、わたしの周りに寄ってきている霊なども一緒に吸い込んでいる。わたしのオーラと、同じ光量の霊たちだ。

わたしの鼻から入って、一緒に栗を味わって、わたしの鼻から出ていく。呼吸するたびに、わたしの中に霊が入ったり出たりしている。それを感じることは、わたしには出来ないけれど、

秋の色も鼻から吸って、脳にぶちあたって、『秋だなぁ』と感じる。というより、知らせてもらえる。そして、目で気づく。

____人間は視覚に頼りすぎてる。


9/20/2025, 5:18:23 AM