かくひと

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冬になったら、私は変われるのだろうか。
いくつになっても、わがままな子どもでいられるのは、温かい両親の前でだけである。「変わりたい」「どうせ変わったって…」という心の彷徨う様を、私はいつまで眺めているのだろうか。どうせ、眺めてるだけなのに、どうして何度も何度もそう感じ考えようとするのか。

どんな小さな反応でも、意味や原因無くして起こる事象はないと思う。何の理由もなく子どもが泣かないように、その出来事の裏側には、必ず何かがある。

果たして私という人物は、どこへ向かおうとしているのか?否が応でも、生きていくということはたった一人、自分だけの旅、自分だけとの旅なのだと痛感させられる問い。別に、変わらなくたって、いいじゃん。私だけ生きていけてれば、何の問題もないじゃん。
そう気軽に示せたなら、きっと苦も楽もない、のっぺらぼうの人生だ。私の好きな、大好きな周りの友人や街々や感情は、そんなことでは見向きもしないと思う。山があり谷がある、辛いこともあるがその分花が咲くように笑える日が来るということを、心のどこかで私は分かっている。
大丈夫だ、とは簡単に自分には言えないが、好きなものがある限り、好きな人たちが心の中に生きている限り、少しだけ前に進んでみよう、と思える。その小さく胸に刻む約束を、今日も握って生きていく。

11/18/2024, 3:30:07 AM