妨害者は隠しきれない殺気にすぐさま反応したらしい。
私に向かって威圧の音響と咆哮で領域を削いでえぐってくる。
「やめろ、うごくな!動かないものには危害は加えない!」
男の声がガンガン飛んでくる。
そんなの嘘だね。もうこいつらすでに主サマに威なる者ってパターンが組まれている。人型のアンドロイド2機がしなやかな動きで追ってきた。早い。隠密に動くことに秀でているシャドーブレインと…もう一匹はパワー職。口が硬い脳筋便利職ってのは何百年も前から価値が変わらないね!
「斬!」
振り返って一気にたたっ斬る。勢いは緩む。何度も細かく切り返しどろっとした体液が飛び散る。
「ちょ!」巨体の後ろからシャドーの吹き矢のような毒針が飛んできた。腕に掠る。
「次々新製品作るくせに仕事の細分化しすぎて全部が甘いのよ本当に!!」
いい加減に切れた。
「ああぁぁぁもうっ…!!制御ぐらいしろやぁぁ!!」
私は高音を強いて、天から光を落とす。2機のアンドロイドを致命傷にならない程度でうちぬいた。美麗なインテリアデザインの外壁がボロボロ落ちる。すみに植えられた美しい花も容赦なく飛び散る。
「いろいろ詰め込みすぎて、時代遅れの人形に劣っているよ!最先端のくせに」
型にはまった動きに縛られてまるで反応がおそい。
その時、距離を取りながら遠くのテラス席で、ヤツが解除式を弾いているのが見えた。
「ちょ…今そこでしたら…」
立ち止まってナタを水平にした瞬間だった。圧力が前からくる。内蔵まで押しつぶすかのような。
「っが」
戦闘用隠密用に作られたアンドロイドが暴走をしだす。確実に喉をつかまれた。地面に押し込まれる。その危機を打開すべく体を捻ったのがいけなかった。ナタは弾き飛ばされ、指が1つ宙を舞った。不安定な体勢のまま、地面を滑って首と押さえられたままご貴族様の別荘の豪華プールにずり落とされた。
抵抗した。男の声も曇る水音の遠くで聞こえる。肺に体力の水が入る。痛い。
この程度だったんだ、あの男からの価値は。首を握りつぶしてくる力はまだ緩まない。
1/20/2026, 5:06:49 PM