皆さん、こんばんは!
暑いですね。水分と塩分、そして少しの糖分をしっかりとって熱中症対策をしっかりしましょう。既に過酷な暑さですが、これからが本番ですから、元気に夏を乗越えていきましょうね。
ーーさて、本日も叙景詩(叙情詩)ではなくポエムよりの詩ですが、想像をしながら読んでみていただけると、大変嬉しく思います。
『山あいを走る詩人』
カーブを繰り返す
中国道――
濃い緑がせり出して
フロントガラスを額縁に変える
朝霧がまだ眠たそうに
山腹を撫でている
道路脇には
道の駅の看板、トンネルの案内、
一瞬だけ姿を見せる川のきらめき
ハンドル越しの静けさに
詩が、ふいに落ちてくる
眠っていた言葉が
カーステレオの間に
そっと芽を出す
心の奥にある
言葉にならなかった感情が
アクセルとブレーキの間で
少しずつ、整っていく
左手にはガードレール
右手には未舗装の山道
それでも、行く
葵い光が差し込むたびに
「まだ書ける」と
小さく呟いた
7/29/2025, 10:24:18 AM