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街へ…

待ち合わせは いつものあの場所でね
映画を観てから あそこのお店へ行こうよ
お腹が空いたね
いつものアレ食べに行こうか
美術館に寄ってから ちょっとあのお店の
珈琲飲みに行きたいな

いつもの場所
いつもの風景
いつもの街並み
いつもの慣れた道

一緒に歩いたあの道も
一緒に出かけた雑貨屋も
一緒にのんびり過ごした街中のカフェも
待ち合わせの場所さえ
お気に入りだった定食屋さえ

いつの間にか すっかり変わってしまった

ひとり
街の中心で
浦島太郎

心の中で 大声で 叫ぶ
あの店もあの場所もあの道も 何もかも
まるで別世界に来たような 心細い気持ち
え〜〜〜〜〜〜〜っ
なんでぇ〜〜〜〜〜っ

そう
時代と共に 記憶の中でしか行けない場所が
増えていくんだよね
建物ごと 無くなっていたり
新しく建て替えられていたり
悲しく寂しいのは 平地になっていた場合

仕方ないよね
どんどん進化していかなくちゃならないものは前進しなくちゃならないんだもの
ずっとあると思ってちゃ駄目なのよね
変わらないで 残って欲しいものも 勿論
沢山 あるんだけれどね

私にしかわからない
思い出の街へ
目を閉じれば いつでも行けるんだから
まっ
いっか


*読んで下さり ありがとうございます*

1/28/2024, 10:20:12 AM