古くて苦い記憶は
「心に刺さったトゲ」とか呼ばれる。
トゲはあなどれない。
昔家庭科の先生が私達生徒に向けて強く言った。
「針は机にそのまま置かないよ!もし皮膚に刺さることがあったら、体のなかを通って心臓を貫通するかもしれないからね!」
この話、真相は分からないが
トゲを針の一種とするならば、心に刺さったトゲで人は死ねるか?
いや、それはないと思う。
古傷であるトゲが体を蝕んで、いますぐ生死を分けることがあろうはずがない。
ならば、心に刺さっているのは
ツララが近い。と私は思う。
いつの日か溶けるときが来る。
太陽のような誰かが現れてアツく溶かしてくれるかもしれないし
自分で、人工的にせっせとドライヤーを当てることになるかも。
はたまた、春風が吹く中滴る草木への養分になる可能性もある。
モノは使いよう。
ツララ=今抱えてる私の悩みが、後の自分を助けることや誰かのためになればいいなと本気で思う。
1/5/2023, 2:11:26 AM