人の姿

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閉ざされている、という程でもないが最後に開いたのがいつかも分からない小さな日記帳が部屋にある。
視界に入ることがあっても、開くことは無い。存在を思い出しても、内容を思い返すことはない、そんな代物。
三日間の継続すらも苦である私だが、三日坊主という不名誉な称号には些かの不満を抱いている。
私は過去を振り返ることが好きでは無いのだ。過去よりも未来を見たいと思うし、昨日よりも明日、それも超えて明後日の方向を向いている方が性に合っている。
つまり私が言いたいのは、私は決して現実から目を逸らし、継続という重要な能力の欠如をそのままにしているような怠惰な人間なのではなく、常に今、そして未来という現実に対し世界中の誰よりも真剣に、過去にわき目を振ることなく向き合っている人間であるということである。

1/18/2024, 2:06:53 PM