古い卒業アルバムをおもむろに開いて、
在りし頃の若い君の写真を見つけた。
まだ丸みを帯びた輪郭に、まだ広い肩はない。
やんちゃな笑顔に、その目が眩しく見えて。
幼くて、拙くて、青い恋だった。
それでも確かにあった君と僕の思い出。
かつての時間に、いつかの場所に、
いまもなお消え失せることのない記憶。
だいぶ時間は経ってしまったけれども、
その関係はいびつな形に変わってしまったけれど。
ページをめくればいつでも思い出せる。
「懐かしい」と今では穏やかに話せる気がするよ。
【懐かしく思うこと】
10/30/2023, 2:18:46 PM