愛を注いで…
…
なるべく永く注ぎたい。
透明で大きなピッチャーを片手で頭の上に掲げて注ぐから、手が痺れないくらいの量がいい。
ちょろちょろと…細く長くゆっくりと、途切れないように滴るように注ぎたい。

相手に合わせて、中の色は変わるかしら。

濃度もとろっとろの蜜のような甘ったるいものから…ポタリポタリと、とろけるようなゆるやかなもの
かなりの粘着のあるドロドロした水飴のようなもの
最初はねっとりしていて、あとから浸透していくようなもの
水と同じさらさらとどこまでもいつまでもたっぷり注ぎ続けるもの

相手との関係性で濃度も質も変わるのよ。

頭の上からたっぷりと注ぎたい。
ただ注がれていて欲しい。

見返りは求めていないのよ。
それが人でも、花でも草木でも、動物でもね。
もう、いいよって伝えてくれるまでずーっとピッチャー片手に注ぎたい。
何色のどんな濃度でどんなタイプなのかは、知らなくていいの。

愛を注いでいるだけなんだから。
ただ、受け止めてくれるだけでいいんだよ。


*読んで下さり　ありがとうございます*

12/13/2023, 10:33:20 AM