語り部シルヴァ

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『まだ見ぬ景色』

「...でな、そこには俺何人分か
わかんないくらいのでかい鳥が〜」
お見舞いに来てくれたおじさんは
両手を大きく広げて楽しそうに話す。

このおじさんは僕が小さい頃から冒険に出ては
土産話を持ってきてくれる。
体が弱い自分にとってはいつも面白い話をしてくれる。
ドキドキハラハラ、それでいてすごくワクワクする。

「いーなー。僕もおじさんみたいに冒険してみたい。」
「はは、お前もいつか行けるさ。
行けるようになったらおじさんが連れてってやる。」
「ほんと?やったー!」

そう言っておじさんと小指を絡ませて約束をする。
早く元気になりたいな...
おじさんと冒険して色んな景色を見て...

おじさんの話をした後も自分の夢見る世界に
ワクワクが止まらなかった。

語り部シルヴァ

1/13/2025, 11:42:18 AM