Open App

プレイリストの更新が止まっていた
おすすめばかり集めた趣味じゃないリストだった
絆創膏はいつしかコンビニからのになっていた
教科書もノートも全部自分の名前のものだけ
鞄に在中のお菓子は何時まで経っても減らないし
見に行った家はいつの間にか空っぽだった
忙しなく前後する足音も煩く視界を横切る手も
打てば響くような喧嘩腰じみた声も
あれだけ隣で喧しかった存在感も
呼んだ名前に返事が無いことも

あの日から当然となった全ての事を
当然じゃなかった筈の全ての事を

視線が空を切る度思い出す
けれど瞬く度に忘れ戻る

きっと最期の最後まで
共に居れると思っていた

<後悔>

5/16/2024, 9:45:18 AM