いす

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逆さまにしておく。永遠という言葉が嫌いだから。刹那という言葉も嫌いだから。砂が落ちていく。積もっていく。時が計られていく。また逆さまにしておく。これは私しか知らない時計である。私がいなくなればそこで終わりの代物である。永遠を壊さないか?刹那を埋めてしまわないか?二度と再生しないように修繕できないように君との思い出をこの砂のようにしてしまう。どうだろう?全体で見ると結局思い出としか呼べないものだけど、私と共にきちんと終わらせるには、この方法しか思いつかないんだ。

12/6/2023, 8:29:10 PM