エドミヤ

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『あなたは誰』

部活動の顧問に部員たちが集められ、展示会に提出していた作品が返却された。作品に応じて部員が呼び出された。

呼び出された順に作品を受け取り、教室へと帰っていった。次々に部員が帰ってゆき、最後に自分だけが残った。

顧問の手から作品を受け取る。そして「これもね」と言って封筒を渡された。他の部員には無かった、自分だけの封筒。心当たりを探しつつ封を開ける。

『構図や色合いが綺麗で、とても素敵な作品でした。』

内容は作品への賞賛だった。誰かも分からない相手からだが、その事実がより一層胸をくすぐった。

2/21/2025, 12:13:33 AM