NoName

Open App

自分に自信なんてなかった。
何をやっても上手くいかないと思っていた。

学校の行事でもそうだった。
体育祭も文化祭も僕に活躍できるところなんてないと思ってた。

ある年の合唱コンクール。
君が僕を伴奏者に推薦した。
僕が1人で音楽室にいることを君だけは知っていた。

自分に自信なんてなかった。
何をやっても上手くいかないと思ってた。

本番の日。
最後の礼をした後の景色が僕には忘れられないものになった。

自分の誇らしさ。
それは君が教えてくれたものだった。

8/16/2023, 1:25:37 PM