圧倒的にペンギン

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【海へ】

私はクレーム大好きマン。

「今日も迷惑の限りを尽くすか」
私は邪悪な笑みをこらえつつ今日海辺にオープンしたカフェに入っていった。

店員が来ると私はすかさず言った。
「いつものヤツをくれ」

〜2時間後

「こちらがご注文の品です」

届けられた料理を見て私は絶句した。
どう見ても手抜きだったからだ。

店員は言った。
「右からみかんの皮、冷えた塩、ぬるい水です。ナイフとフォークでお召し上がり下さい」

私はすかさずクレームをいれた。
「なんで水がぬるいんですか?氷ぐらい入れて下さいよ」

すると店員は反論した。
「この店の飲み物は全てぬるい状態で出てきます。メニュー表にも書いていますよ」

私は即座にメニュー表を確認した。
すると確かにメニュー表の最後にミジンコレベルの大きさでそんな記載があった。

なんてことだ。これはこっちの落ち度だ。

「すみません。なんでもないです」

私が素直に謝ると、しかしそれを聞いた店員は調子に乗りはじめた。

「はー(ため息)。謝るぐらいなら最初からゴチャゴチャ言うのやめてもらえます?こっちはオープン初日で忙しいのにあなたみたいなみすぼらしいブサイクに時間を割いてる暇は無いんですよ。底辺は底辺らしくゴミでも漁って飢えをしのいだらどうですか?」

ピッキーン。
さすがの私も限界が来た。
なんだこの店は。馬鹿にしやがって。
そもそも冷えた塩ってなんだよ。冷やすなら飲み物を冷やせよ。

「ざけんなぁアアアアアアー」

私は手をテーブルに叩きつけた。
が、その反動でテーブルのフォークが胸に突き刺さり私は泡を吹いて倒れた。

異変に気づいた店員が2時間後に救急車を呼んだが、間に合わず私は息絶えた。

8/23/2024, 1:48:34 PM