Ring Ring…
星空の下、
ボクは一人、静かにステップを踏む。
蒼い月のスポットライトが、
ボクの影を、長く引き伸ばす。
ボクは踊る。
影をパートナーに。
孤独なワルツに、身を任せる。
Ring Ring…
ステップを踏む度、
切なく響く鈴の音。
懐に忍ばせてる、
アイツがくれた、小さな御守り。
その、奥ゆかしくて可憐な鈴は、
今も、ボクを縛るように、
泣いてるんだ。
Ring Ring…
音の一つひとつが、
哀しみの調べを、紡いでく。
鈴の響きに、密かに乗せた、
ボクの想いも、その儚い音色も、
アイツの耳には、届かないだろう。
Ring Ring…
それでも、ボクは踊り続ける。
月が沈む、その瞬間まで、
月に見守られ、影を抱き締め、
…小さな鈴の音と共に。
1/8/2025, 3:24:48 PM