夏子

Open App

次女が小学生だった頃…

元旦の朝、お年玉を渡す前に
いつも質問する言葉があった

「今年は何を頑張るの?」と…
まさしく「今年の抱負」な訳だ

次女は、小さい頃からとっても
個性的な子で、人付き合いには
かなり苦労をしていた

幼い頃は、自分がちょっと人と
違う事の、自覚も薄かったが
親としては常識を教えながら
忍耐強く成長を見守っていた…

高学年に差し掛かろうとした
元旦の日、私たちは当たり前に
恒例の質問を投げかけた…

「今年は何を頑張るの?」
娘は、胸を張って高らかに宣言した
「私!普通の子になる!」

他の家族たちは一瞬フリーズした後
何だか笑いのツボにはまって
大爆笑してしまった…

「そうなんだ、良いと思うよ頑張れ」
そんなエールを送ってから、随分と
時間は流れ、次女は保育士になった

娘いわく、個性的で幼少期に苦労を
した自分だから、わがままだったり
我の強い園児が可愛く思えるのだとか

やっぱり、人生に無駄な時間はない
先々役に立って、今をちゃんと生きている

あの時の、「普通の子になる!」は
立派に成長し実を結んだと褒めてあげたい









1/2/2025, 2:04:33 PM